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自国を守る戦力の無い日本が仕方なくアメリカの核の傘に頼った、国民なら誰でも「何となく」知っている公然の事実を、「密約」として鬼の首でも取ったかのように秘密文書を公開をしていたのが、あろう事か鳩山政治空白で普天間問題が大混乱、日米関係が最高潮にギクシャクしている最中でした。
その時解説者で誰一人でも「日米関係に配慮した方が・・」と言っていた解説者がいたでしょうか?
核密約問題は、いろいろ異論はあるでしょうが日本側がアメリカに頼った事実を、あたかもアメリカからの被害であるかのように誘導し、なおかつ同じく普天間問題という日本側が防衛力を頼っている問題がこじれている時期に公開した訳です。物凄く簡単な例えで言えば、交通事故の談判を頼んでいる同級生の弁護士と費用の話し合いがこじれている時に、学生時代のカンニングの証拠が出てきた(しかも二人とも関わってる)とか言って喜んでるような物でしょう。(あ・・余計分り難いか・・^^;)
今尖閣事件ビデオ問題で「中国に配慮して」という言葉が飛び交っていますが、犯人サマに配慮するっていうのは一体どういう意味なのでしょうか?本当に理解に苦しみます。
もう一つ解説者の言葉で気になるのが、「ビデオ公開したからって二国間問題解決するのですか?」だの「(公開派に向かって)ビデオ公開した場合の将来の展望を教えてくれますか?」などと言うセリフです。
おや、この台詞どこかで聞いた覚えありませんか?自分はこれは少年犯罪者を擁護する左翼教育者そのものの台詞に見えて仕方がありません。「少年を厳罰に処して少年犯罪が減るのですか?」「少年を罰して少年が本当に更生するのか教えてください!」
知るかボケェ
言わなくとも分かると思いますが、これら二例は完全に問題のすり替えと、発言者に責任の無い問題の押し付けでもって、強引に自説をごり押ししているだけに過ぎませんよね。少年犯罪が無くなるか減少するかとかは、社会全体が研究なり対処なりする問題であって、被害者と加害者の二者間の問題である罪と罰を裁くという場面とは、極言すれば関係が無いと言えます。確かに裁判や刑事罰が社会に及ぼす影響を考慮するのは当然ですが、それが余りにも強調され過ぎて、本来の加害者の罪を罰し、被害者の処罰感情を代理するという事こそが本質だと忘れる訳にはいきませんよね。
これは尖閣問題についても同じです。「公開後の展望を示せ!」だの「公開しても解決しない!」というのは国民の知る権利を保障するという意義について全く関係の無い、反対論者が勝手に誘導している予備的な話題でしかありません。ビデオ公開はそれこそ公開自体が目的であって、「解決」の為でも「日中友好に寄与」する為でもありません。日本の周辺でどのような危機が存在するのか?という事を知る事が第一義であって、それ以下でもそれ以上でも無いのでしょう。
だから重要度で言えば公開した場合、日中関係に悪影響があろうとも公開する意義の方が、日中関係混乱より上位に位置するのです。
ていうか本当にビデオ公開したら国民が急に戦前回帰し戦争が起こり、中国でデモ起こりまくって中国が崩壊してアジア大混乱(笑)になるの??
無いって。
日本人はビデオで仮に職員が銛で突かれていようとも、すぐさま「中国に攻め込め!」なんて言い出すでしょうか??いや銛突きがデマでも衝突自体だけが悪質でもやっぱり日本人って簡単に戦争しろとか言い出すとは思えません。太平洋戦争を経験している日本人はそれこそ慎重に「今後の展望」とか「彼我の戦力差」とか冷静に考えて、しかし厳正に中国に対峙する方法を考えるでしょう。
とすればやっぱり仙谷以下民主ムノーズのみなさんが恐れているのは、「日中関係悪化」などでは無く、船長解放という判断ミスが批判される事なのでしょう。
それにしてもこんなミエミエの事で政権にすり寄り、日中関係の為に公開するべきじゃないなどと言いだす解説者とは何なのでしょう。
by bluegreenEXT
| 2010-11-01 22:25
| マスコミ批判
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